Thunderbird 3.0ベータ3とスレッド表示

投稿者: | 2009年8月8日

Thunderbirdの3.0ベータ3がかなり安定していて安心して使えるので、職場でも使っている。使い始めてからこれまでのところ、強制終了 はもとより、明らかに不具合だなという現象に遭遇していない。現行のの公式バージョンよりも全体に動作の「もっさり感」がなくなっているのも良い。

つまりは安定した高品質なベータ版なのだけれど、一方ではいささか地味ではある。メールという、ある意味仕事やコミュニケーションのインフラを扱うソフト なのだから安定していることこそが一番大切なのだが、勝手なもので「ちょっとリスクがあっても私はβ版を使ってみますよ」というドキドキ感に欠ける、など と思ったりもする。

個人的に、地味ながらけっこういいんじゃないの? と思ったのは、複数のメールを選択するとプレビューペインで複数メールの抜粋が一画面で見られるという機能。
はじめは、あってもいいけれどそんな機能が便利だと思える状況はあまりないだろう、程度に思っていた。
ところが、ひさしぶりにスレッド表示を偶然試してみたら、一応実用になるレベルにブラッシュアップされていた(以前使ってみた時はスレッドのまとめ方がい い加減でとても使えなかった)ので、じゃあちょっと使ってみよう、と。そして、スレッドが折り畳まれたままの状態でフォーカスがあたると、そのスレッド内 の全てのメールの抜粋がずらっと一画面に。
あら、わりと便利。
バラバラに複数メールを選択して一画面で抜粋をプレビュー出来るというような紹介の仕方をしている記事がネット上に散見されるけれど(いや、実際そうやっ て使っていけないわけじゃないけれど)、どうもそういう記事を書いている人はそもそもメールをスレッドで寄せて管理していないんだろうな、と思う。だか ら、真価にも気付かない。

本当はスレッドをさらに管理する、スレッドの中から一部分を切り離したり、スレッドから離れているメールをスレッドに属させたりする、というようなスレッ ド管理機能がないと、メールをスレッドで管理することの良さが活かせない。半年前のメールへの返信で新規メールを書いてくる人がいるのはまだしも、その時 件名さえ変えない猛者がいたりするので、実際のところ完全全自動のままではスレッドでのメール管理は出来ない。
スレッド管理が高機能な無料メーラーはあまり無いので、みんなスレッドというのが結局は使いにくいだけのよく分からない機能だと思っているのかもしれない。
ぜひThunderbirdには将来その辺も頑張ってもらいたい。

カテゴリー: soft