バンパイアのキュレーター

投稿者: | 2010年3月2日
乗り換え駅の通路でポスターを目にして、思った。
「いや、それを昔と言われては…」
川崎市民ミュージアムでやっている昔のくらし・今のくらし2010-くらしの道具のうつりかわり-という毎年恒例の企画展らしい。
館長のブログの「昔のくらし 今のくらし」が始まりました。学校給食もぜひどうぞ。という記事に、再現された昔のくらしの様子が一部載っているが、実のところ私自身は幼い頃、実際に自分の家の中にこれらのものがあったり、あるいはそこまでではなくてもほぼこのままの雰囲気の祖父母の家を夏休みに訪ねたりして暮らしていたものだった。
まあつまり、今の小学生くらいから見た場合、私の子供時代はもうある種「歴史」の範疇になるほど、私が歳をとったということだ。
やれやれ。

冗談で、バンパイアになって数百年くらい生きてみたいと思うことが時々ある。
いろいろ面白いだろうと思うのだが、この空想には、実は何をしながら暮らしていることになるのか具体的に思い浮かべるのがちょっと難しい、というささやかな問題があった。
昔のくらしの展示を企画することが仕事にできるなら、キュレーターになって自分が生きてきた100年前、200年前の生活を詳細かついきいきと再現するというのも面白い、とちょっと思った。

これで本当にバンパイアをやることになっても、なんとかなる。