軟体動物風デザインのSF映画のマシーン達

投稿者: | 2014年7月21日

あっさりと言ってしまえば、ちょっとそれは飽きたなぁ、というだけの話でそれ以上ではないです。
なにも「追求」してません。

先日あまりに体調が悪くて何をする気も起きずにぼーっとしていたらテレビで『スター・トレック イントゥ・ダークネス』をやっていたので、ぼーっと見た。
監督のJ・J・エイブラムスが思ったよりずっといい仕事をしていて飽きさせなかったのと、ベネディクト・カンバーバッチの悪役ぶりがとても良かったので思わず最後までちゃんと見た。
スタートレックは、バリバリのSF設定のはずなのに重要なところでは必ず人間同士が生身で殴り合わないといけないお約束になっているとか、普通に考えてもそのシチュエーションでその設定は無理でしょというハードSFの「無理にでも科学的に理屈をつける」手間がかけられていないことが多いとか、正直気に入らないところが多々あるシリーズで、今回もきっちりそれらのことをやってくれてしまっていたが、まあそれでも面白かった。うん。
そして、『イントゥ・ダークネス』に出てくる機械類が(パイプ類がうねり回るのは別として)基本的に皆四角くて動かないデザインだ、というのも、実は密かに良かった。

これも先日偶然見た『マン・オブ・スティール』は正直なところ駄作だと思うけれど、思わず「ああ……」とうめいたのはあのウネウネ動く触手をもったやつら。またか、と。
どうしてもここ10年位、その手のデザインのマシンがどこにでも出てくるなぁと思ってしまう。
厳密に、映画で最初にそのデザインが大きくフューチャーされたのがどの作品なのか調べていないし、そんなことを云々できるほどそもそも私は映画を沢山見ていない。ただ『マトリックス レボリューションズ』でそういうデザインのマシンが印象的だったのは覚えている。あれが2003年頃公開されたはずだから、ここ10年位という印象はそうひどく間違ってはいないかもしれない。
予告編を見たら『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の敵もまったく同じパターンのデザインと動きで、ちょっと脱力した。

金属の塊(あるいはそのように見える何か)なのにウネウネとしなやかに素早く動く、というのが、印象的で面白いのは分かる。タコとかクラゲとかが、好き嫌いを超えて独特の印象深さを持っているのも、分かる。
でもなんかそろそろ違うパターンを考えようよ、とか思う。