del.icio.usなんかだとそういう記事が何百(時に二千、三千)というユーザーにブックマークされていたりする。del.icio.usは少なくとも何とか英語が読める世界中の人々がブックマークしあってしまうのであっという間にそういうことになってしまったりする…という話は実はどうでもよくて、そんなにプルダウン・メニューが使いたいか? という話。
はっきり言う。
私はプルダウン・メニューが嫌いだ。
リンクを操作するのにキーボードしか使わない猛者は別として、ほとんどの閲覧者はマウスを使う。私も大抵はそうだ。
マウスは不安定だ。
ちょっと範囲を外れると次のメニューがウニョッと開いてしまったりする。
プルダウンが更に階層化されていたりするとますますそういう事故が起こりやすくなる。
そのたびにイライラする。
プルダウン・メニューはつまり、固定されたメニューより大抵の場合操作性が悪い。
もう一度言う。
私はプルダウン・メニューが嫌いだ。
プルダウン・メニューは普段隠されている要素がある。
実際にプルダウンが動作した後でないとそこにどんなものがあるのか知り得ない。
無くなったものを探していくつもの引き出しを片っ端から開けてみるようなものだ。
そんなものは、サイト内のナビゲーションを助ける役割をじゅうぶんに果たしていない。
さらに言う。
私はプルダウン・メニューが嫌いだ。
プルダウン・メニューは操作すると(クリックし終わると)大抵は、また隠れてしまう。
隠れてしまったものを思い出せず、またもやあちこちクリックして回ることになる。
それはお前の記憶力が貧弱すぎだからだろうという指摘には進んで同意するものの、ではあなたは5つ前に開いたプルダウン・メニューの文言と場所をいつも覚えていられるのか? しかも次々移動しながら?
私はウェブサイトを訪れて神経衰弱ゲームをしたいわけではない。
見えない要素は、ほぼ、存在しないも同然の要素だ。
その先にどんなに素晴らしいものがあっても、見えないものは見つけられず、一度見つけても忘れる。
だから私はプルダウン・メニューが嫌いだ。
すくなともそれはサイト制作者が閲覧者に提供出来る最善のものからはほど遠い。
これこれがベストなのだ、とはさすがに言えない。それはケース・バイ・ケースだ。
しかしどんな時でも、プルダウン・メニューが最善ではないことだけは、確かだ。