最近の夢:隔絶したビルと乾燥した庭

投稿者: | 2016年1月24日

多分、この「夢」カテゴリーの話は誰も興味をもっていない、そもそも興味を持てない、と思うけれど、まあ、自分のちょっとしたメモなので放っておいてください。
昔から自分の夢が自分で大好き、という変なやつなんで。

階段では辿りつけないところに部屋があるという夢は、思い返すと、けっこうみている。
一番最近みたものは、目的の部屋のあるひとつ上の階は外廊下を囲む黒い鉄のこじゃれた手摺ごしに見上げるとはっきりわかりはするが、実際にその階へ行くには吹き抜けの非常に高い天井からさがっている照明のコードをよじのぼりその手摺の柵を乗り越えるという、けっこう危ないことをしなければならない。
そうやってよじ登って入った上の階(とそれ以降のさらに上の階)が、それより下の階とはほとんど独立したかなり広い空間で、しかも建物の中になんだか古い路地が縦横に広がっているような、少し薄暗くて、しかし活気はあって、赤ちょうちんも下がっていれば、古風に歪んだガラスが嵌ったドアの向こうになにやら職人仕事的な商品を扱う店もまじっている、といった独特の雰囲気なのは、実は自分の夢では(思い返せば)何度も見たことのある同じみの設定。

あくまでも建物の中であって、路地の通りは地面などではなく少し古びたコンクリートの廊下の床であることに変わりなく、天井も同様。その床と天井の間に、なんとも古びた雰囲気の店舗や事務所がはまりこんでいるだけ。ぞろぞろ歩き回っている人々もみな普通の服装で、とくに時代がかったかっこうはしていない。
なにより、路地の先のあちこちに、間違いなく他の階へ移動するエレベーターの扉が見えている。そして、エレベーターの扉や内部は全然懐古趣味ではない。明るく、広く、ステンレスやアルミがあちこちでピカピカしている。

上の方の階がマンションとホテルの中間のような雰囲気の居住区になっていることが夢の中では多いけれど、それも現実のビルにありがちなことで、特に変でもない。
ただ、下の階(地上と普通につながっている階)とは隔絶している、という変な非現実感だけが、ずっとつきまとっているだけ。その非現実感は、たとえば、かなりの人の行き来がある活気のある広い廊下なのに、物音の全てがボリュームを絞ったように微かで静かだという、はじめは気づかない、ちょっとした不自然さにもあらわれていたりする。

さて、そして最近見た別の夢で印象に残っているのが、庭で死にかけている象だ。
何らかの事情で手が回りきらず、自宅の庭の手入れが全くできないので、水やりも出来ずにいろんな草花や低い庭木が枯れかけていて、むき出しになった乾燥した地面のところどころに雑草がほんの少しへばりつくように生えている。
で、なぜかそこに象が倒れて死にかけている。夢のなかでは、象は水を沢山必要とするからなぁ、という理由で納得していて、つまり庭の植物に水をやれなかったように象にも水をやれなかったので象が倒れてしまったと。
そもそもなぜ庭に象などいたのか知らない。

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