The Wrestler

投稿者: | 2009年3月11日

 

結局、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した「The Wrestler」。
結局というのは、自分の中だけの話で、YouTubeで偶然Trailerを見かけた最初の時から、かつて知っていたミッキー・ロークからの変わりように驚き、記憶の隅にずっと残っていた。
「Sin City」で彼を見たときにも実はちょっと驚いたのだがあのときは特殊メイクも加わっていたのでかえって変貌ぶりが意識されなかった。

私くらい歳をくっているか、あるいはずいぶんな映画好きではないと、ミッキー・ロークがかつてはセクシーだとキャーキャー騒がれるような存在だった時代もあったことそのものを知らないだろう。
その頃のミッキー・ロークを私は全く好きではなかった。なんだかいけ好かない奴だなぁということ以外なんの興味もなかった。そのうち彼の人気も下降線になり、これは「消えた」な、と思っていた。

「The Wrestler」での、ぼろぼろで、醜くて、寂しい笑顔に深い味があるこの姿にまで、よくぞたどりついたものだと驚いた。
一生懸命生き延びていれば、人間何かにたどりつくこともあるものだな、と感心した。