中学生の頃からずっとひどい神経痛と一緒に暮らしてきたが、最近はほとんど痛まない。
人の体は変わっていくということを歳を取りながら実感していくが、さすがにこれほどひどい「神経痛持ち」として生きてきて、いつかそれが去っていくとは思わなかった。
神経痛の現れ方も中学生の時から何十年もかけて少しずつ変わった。
はじめの頃はずっと肋間神経痛だった。頻度はそれほどでもなかったけれど、痛みは鋭かった。
多分40代頃から痛みの一番ひどい部分が左脚の太ももに移った。これが痛みだすと眠っていても目が覚めてしまうほどだった。
そしてこの頃から、天候との関係がだんだんはっきりしてきた。沖縄あたりで天候が崩れ始めると神経痛が始まる。しかし自分の真上に荒天が来てもべつにひどくなるわけでもないので、その後これは気圧下降の「変化」に反応しているらしいと思うようになった。
この精度が最近のハイテクな天気予報なみに上がってきたのが多分50代くらい。
そして、自分でも薄々気づいていたけれど、2年ほど前からひどくは痛まなくなった。ここ1年くらいはますます反応しなくなった。
今朝、小雨が降った。でも、昨日も一昨日も神経痛は出なかった。
しかし、前日から体調は悪かった。体が重くて力が入らず、きついなぁと思っていた。
それでようやくはっきりと自覚したが、どうやら神経痛が反応するという体ではなくなったが、気圧の変化には相変わらず反応しているらしい。低血圧や低体温、むくみ、といったものはむしろひどくなっている。
しょっちゅう痛みにやられて鎮痛剤を手放せなかった生活もいやだったが、こうなってみるととにかく痛みという分かりやすいものを薬で押さえ込めばなんとかなっていたのなら、まあそれはそれでよかったがなぁ、と思ってしまったりする。
痛みがあまりにひどかったのでとにかくそれに対処したら他にも不調が出ていることに気づいていなかっただけかもしれないが。
ずっと変わらないと思っていた体質さえも変わるということが分かったのだから、実はこれで神経痛から開放された、と思うわけにもいかない。
もしかすると何年か後にはまた戻ってくるのかもしれない。
それも…いやだなぁ(苦笑)。