『謎の円盤UFO』というベタな日本語タイトルのTVドラマがあってな

投稿者: | 2018年3月3日

早朝にサーバーのエラーを知らせるメール通知で起こされちゃったので、寝ぼけまなこの勢いだけで、なにか書く。

むかしむかし、そうさな私がまだ中学生だった頃だから、もう…そうか45年以上も前になるかね、イギリスで作られ、1970年から日本でも放映されたSFテレビドラマがあってな、これが『謎の円盤UFO』という実にベタな邦題だった。
(いやーしかしさすがに45年以上前だと、歴史だな。だって生まれた子どもが成人まで2回育つよね)。
そしてここであえてツッコミを入れておくとだな、「円盤」と言いながら実のところこの作品に出てくるUFOの形状は円盤ではない、というね。まあ回転する丸い形状ではあるけれど、うーんコレ円盤という形状かなぁ…というね。うん。

➡️ 謎の円盤UFO(Wikipedia)

検索するとオープニング映像とか、いくつか動画が今でも見つかるので見てもらうと分かるけれど、まあとにかく、徹底してスタイリッシュでな。それはもうすごいわけだな。今見てもあんまり色あせない。
いやそこでそこまで貫き通さなくてもいいんじゃないかなぁと、まさに今で言えば中二病真っ最中の年代である中学生当時見ていた時にもちょっと思った記憶が残っているくらい、意地でもスタイリッシュだった。貫き通す意地を感じた。
登場人物の服装や髪型、メカのデザインなどのレベルではない。映し出される部屋が、ただの庭の道が、コンピュータルームの色彩が、なにもかもが全てデザインされていて、まあもう、呆れるくらいにスタイリッシュ。

ああ、あれね。「メカデザインがサンダーバードのパクリ?」とか言わないように。
作ったの同じ人だから。

そして、実はストーリーは案外腰が定まらないというか、UFOやこっそり地球に入り込んでくる宇宙人の目的だのは結局はっきり解明されるような方向へは行かなくて、そういう非常事態がありつつそれに関わっている人々のプライベートまで含めたドラマがわりと淡々と描かれていくという、ぐるっとまわりまわって、リアル。
その辺の、妙なバランス感覚が面白さのひとつでもあったかもしれない。
「時代だなぁ」と思うのは、今見直すと女性キャラクターがほぼ全員むだに色気満載で男性側もかわいいくらいに素直にそれに反応しているあたり。ちょっと笑う。今だとたぶん、女性をないがしろにしている描かれ方とか言われてしまうかもなぁ。

ドラマや映画は、出会いがあればまたいつか見られる、と基本的に思っていて、買って手元に置くということはあまり、しない。
例外として昔DVDを購入して持っているのが『となりのトトロ』とかこの『謎の円盤UFO』とか、ほんとに少数。

ちょっと調べてみるとさすがに名作の誉れ高いだけあって、ブルーレイ版のコレクションなども出ているらしく、もしかすると、ブルーレイの次のなにかメディアが出てきてももう一回くらい何かで出るんじゃないか、と期待させる底力はさすが。

例のごとく、とにくオチもしめの言葉も、ない。